大きな企業にとって、
展示会や見本市は
単なるデモンストレーションの場である。
自社の商品やサービスのラインナップを展示し、
商談はまた別の機会に行うことが多い。
すでに販売ルートや営業ルートがあるので、
企業としての大まかな営業方針を、
広く示すという意味合いもあるのだろう。
また競合他社の動向を知るためだとか、
関連企業の商品やサービスを見る格好の機会ともなる。
私なんかも、
レジの会社で働いていたときには、
IT系の展示会やスーパーマーケットの見本市に、
「勉強」ということで仕事時間中に年に何回か出掛けた。
関連会社がブースを出していたりして、
その手伝いという仕事もあるにはあったのだが、
競合他社のラインナップや力を入れている分野が分かって
いろいろ勉強になった。
一方、
小さな企業や新しい企業にとって、
こういった展示会や見本市は、
自社の商品やサービスを販売する真剣勝負の場となる。
小さな企業や新興企業にとって、
展示会や見本市は、
デモンストレーションの場ではなく、
契約を取り付けるための重要なチャンスなのだ。
だから昼食時であっても、
責任者や詳しいことが分かっている人を、
最低一人以上はブースに残しておく必要がある。
というのもこういう展示会や見本市には、
良い商品やサービスを見つけたら、
すぐにでも契約したいと思ってやってくるバイヤーが
たくさん来るからである。
バイヤーは、
会場の展示地図を見ながら
素早く会場を一周すると、
めぼしいブースを片っ端から回って行き、
自分の欲しい商品やサービスがあるかどうかを確認して
すぐにその商品やサービスを押えにかかる。
彼らは、
中小企業の生産力が小さいことが分かっているので、
うかうかしていると同業他社に
有望な商品が押えられてしまうことを怖れているわけだ。
同業種の企業がたくさん出展している展示会や見本市では、
そう言うときに商品情報に詳しくない者を置いていたり、
契約に関して判断できない人間を置いておくと、
みすみす売り上げを逃してしまうことになる。
展示会や見本市は、
自社の商品やサービスを売る場だと考えて、
出展するならば、
すぐにでも契約できるような
体制を整えておかなければならない。
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展示会・見本市、
手ぶらで帰ってくるな