小さなお店は、ゲリラマーケティングだ!
ゲリラマーケティングとは、小さなお店や小企業のためのマーケティングのことだ。
小さなお店や小企業では、大企業のようにマーケティング部門を持ったり、広告会社やマーケティング会社と契約して、テレビCMや新聞広告・雑誌広告を何ヶ月にもわたって大々的に行うなんて資金はない。
なので大企業やチェーン店とは別の発想が必要になる。
大企業やチェーン店であれば、企業のブランドや商品のブランド価値を高めて集客する。
大企業というのは、とにかく大量のお客をかき集めないと商売が成り立たないという部分があるので、言ってみれば大きな船で、大きな網を広げて魚を捕るような手法になる。
そのためには自社ブランドをいかに高く保ち、それをユーザーや消費者に、いかに周知させるかに重点が置かれる。
自動車のCMを見れば分かるが、格好の良い車はかっこいいタレントが宣伝し、家族向けの車は家族団らんのイメージのCMになっている。
女性向きのお手軽な車は手軽さと価格の安さをアピールし、少し高級な車のCMは高級なイメージの作りになっている。
こういう風に車種ごとのブランドイメージを作り上げることに重点を置くわけだ。
そのために年間数千万円も支払ってタレントを起用し、数億円・数十億円のお金を払ってテレビCMをうつ。
従来のマーケティング・集客・販売促進の理論はというと、こういう大企業のためのマーケティングばかりであったしかし小さなお店や小企業では、こんな手法はとれないだろう。
じゃあどうすれば良いんだろう?というのが、ゲリラマーケティングのテーマである。
小さなお店の集客は、地元密着と親しみやすさ!
大企業の行うマーケティングというのは、テレビやラジオ、新聞や雑誌、電車やバスの中吊り広告など、圧倒的な資金力で展開するマーケティングだ。
展開する範囲も、いくつかの市町村にまたがり、企業によっては全国展開する場合もある。
しかし小企業の場合は、そんなに広い地域に広告を出しても意味はない。
どこかの小さな駅前や、小さなバス停近くにあるお店なら、その駅やバス路線を使う人だけが見込み客になるわけだから、彼らにのみ自分のお店のことを知ってもらえればよい。
そのためにテレビCMや雑誌広告を出しても、お金の無駄遣いに終わるだけ。
第一そんな資金など、ある方がおかしいし。
小さなスーパーや飲食店、スポーツ用品店や美容室、エステや学習塾。
こういう商売は、狭いエリアの中から、お得意様を確保すればいいわけであるから、大企業の行うようなマーケティングとは、手法が違うのだ。
果たしてそういう小企業は、どういう視点で広告を打ったり、チラシを作ってまいたりすればよいのか。
ゲリラマーケティングの本を読みながら、考えてみる。