マーケティングプランの建て方
ミッションとかアイデンティティがなぜ必要か?それがないと、競合他社との差別化ができないからだ。
たとえばゲリラマーケティングの本によると、マーケティングプランの建て方は、
- マーケティングの最終目標(最終収益)は何か?
- そのために自社が受ける便益は一体どこからか?
- その便益をもたらしてくれるターゲット顧客が誰であるか
- マーケティングツールは何を使うか
- その商品を販売するニッチマーケットはどこか
- 自社のアイデンティティは何か
- 売り上げの何パーセントをマーケティングに回すか
(テキスト57ページ)相変わらず翻訳が良くないので、このあたりに書いてあることも、何度読み返しても、スッと頭に入ってこないね。
原書(英文)を読んでいるわけでもないのに、なぜこんなひどい翻訳にするのか。
もっと頭にスッと入ってくるような文章にうまく翻訳しないのか。
この辺も、ミッションやアイデンティティがないのが原因だろう。
ミッションやアイデンティティがないと仕事は雑になる
経済関係の翻訳本は、9割がた読みにくい。
同じ翻訳本でも、小説なんかはまだ読みやすいし、数学や理科の翻訳本も、かなり読みやすい。
ところがなぜか、経済書の翻訳は読みにくいんやね。
その読みにくい経済書を、学生もビジネスマンも、苦心して読むという不経済なことをやっている。
「マンキューのマクロ経済学」とか、「組織の経済学」が例外的に読みやすいのは、翻訳している人が経済学の先生だったり、原著の出版の手伝いをしていた人だからだろう。
こう言う人が翻訳すると、まだまともな翻訳になる。
翻訳技術で翻訳している訳じゃなくて、「最新の経済学を日本に紹介する」というミッションで翻訳しているから。
ところが一般の出版社が翻訳した経済書は、何が書いてあるのかさっぱり分からないことが多い。
経済学書のみならず、社会学や思想関係の本もひどい。
日本語で書かれてあるはずなのに、なんのこっちゃか分からない本も多い。
「新訳」とかいって「わかりやすく翻訳し直した」という本ですら、かなりよみにくい。
マックス・ヴェーバーとか、ルソーとか、歴史の教科書に載っている本ですら、散々苦労しないと読めない有様。
これじゃあ日本に市民革命が起こらないのも当然かもしれない。
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ミッションは、仕事が正しい方向かどうか見極める目安
なぜこんな事が起こるのか?それはおそらく、経済本の翻訳をした人や会社に翻訳によって社会に貢献しようと言うミッションが無いってコトなのだろう。
「売れそうだから翻訳して売る」「欧米で売れた本だから、翻訳して売る」そういう姿勢であると、読みやすさはいらない。
「海外で大ヒット!」「初翻訳!」と銘打って売れば売れるから。
英語が得意なだけで、経済やマーケティングに知識も興味のない人に翻訳を丸投げして終わり。
その結果、わかったようなわからないようなひどい翻訳になる。
企業にアイデンティティがなくて、仕事にミッションがなければ、こういう雑な仕事がまかり通ることになるってことだ。
これでは、お客さんに受け入れられることはない。
形だけのミッションであっても、それがあることによって、やっていることが妥当かどうか判断する目安になる。
これは中小企業のみならず、全ビジネスに必要な視点だね。