無料サンプル配布の効果

無料サンプルの効果無料サンプルを配布する効果はどのくらいだろう。

 

ゲリラマーケティングのテキストには、いくつかの配布成功例が載っている。

 

一つ目は、ウォーターベッドの例。

 

ウォーターベッドを無料で設置し、1ヶ月後に回収か買い取りかを選択してもらうというサービス。

 

約9割のお客さんが、買い取りを申し出たという。

 

次が大型テレビの例。

 

こちらも大画面テレビの1ヶ月無料視聴の募集を出したところ、予定枠がすぐに埋まって広告を中止した。

 

一ヶ月後どうなったかというと、やはり9割の人が買い取りを申し出た。

 

クッキーの販売の例も載っている。

 

小さなクッキーと大きなクッキーを焼き、小さなクッキーの包みを無料配布したところ、大きなクッキーもかなりの量が売れたという。

 

窓ふきサービスや、洗車サービスも同様だったということだ。

 

無料サービスでなぜ人はサービスを買うのか

無料サービスを受けた人は、かなりの割合でそのサービスの継続を求める。

 

学習塾でも無料授業体験というのをよくやっているが体験した人の6割7割はそのまま入塾することになるから、かなり効率のいい集客方法だ。

 

無料サービスから商品やサービス購入に至る理由は、「商品やサービスの良さが分かった」「商品やサービスが満足いくモノだった」ということだろう。

 

タダだから無料サービスをもらうという人も多いが、無料サービスだって実はタダじゃない。

 

無料サービスを受けるためには足を運ばなければならなかったり、自分の住所や電話番号を書いて申し込まねばならないわけだ。

 

時間をそのために使うのだって、実はコストがかかっている。

 

時間は人生の一部であり命の一部だから、自由に使える時間をわざわざ無料サービスに充てるのだってコストを支払っていると言えるのだ。

 

そしてその結果、サービスを購入することにした人は、「より良いサービスを体験した後では、以前の生活に戻るのがいやになる」…という事が起こる。

 

仏教の四苦八苦の一つに、「五蘊盛苦」(ごうんじょうく)というのがあるが、一度ある素晴らしい体験をしてしまうと、それより劣ったモノに満足できなくなってしまうってことだ。

 

ウォーターベッドを1ヶ月間、使ったお客さんは、元の固いベッドで寝ることが苦痛になった。

 

→だから9割の人が買い取りを申し出た。

 

大画面テレビを1ヶ月体験したお客さんは、元の小さな画面のテレビを見ることがみすぼらしく感じた。

 

→だから9割の人が買い取りを申し出た。

 

窓ふきや洗車サービスで自分の会社や家、自分の車がぴかぴかになったお客さんは、その快感を知って、汚れた窓や車では我慢できなくなった。

 

→だから有料でサービスを継続することにした。

 

ということである。

 

無料サンプル・無料サービスがいかに成約率の高い販促方法なのか、思い知らされるね。

 

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