小企業でもリサーチは必要!

マーケティング・リサーチ(市場調査)とは、商品やサービスを市場に投入する前に、その商品やサービスが必要とされているのか、必要とされているのであれば、それはなぜか。

 

見込み客はどこの誰で、その人々はどういう動機でそれを買うのか。

 

彼らは日頃どのような広告メディアに触れ、広告メディアからどのような情報を知りたいと考えているのか。

 

そういうことを調べることだ。

 

大企業は、マーケティング・リサーチに時間とお金をかけている。

 

理由は簡単で、リサーチが不十分だと、売れない商品やサービスを大量生産してしまい倒産してしまう可能性だってあるからだ。

 

大企業は、たくさん商品やサービスを売らないと、成り立っていかない場合が多いので、大ヒットよりも、大失敗を避けなければいけない。

 

そのために、事前の市場調査に時間とお金をかけるわけである。

 

ところが小さなお店や小企業では、そんな時間もお金もない。

 

だからマーケティング・リサーチをやらないことも多いだろう。

 

しかし、新しく出した商品やサービスが売れなければ、倒産する危険が出てくるのは、小企業でも同じである。

 

となると、お金をかけずにマーケティング・リサーチを行う必要があると言うことになる。

 

そのために利用できるのが、ユーザーアンケートというヤツだ。

 

ユーザーアンケートで、無料リサーチせよ

ユーザーアンケートとは、現在のお客さんに答えてもらうアンケートだ。

 

すでに自社の商品やサービスを購入した人に新しく出す商品やサービスに関わるアンケートを答えてもらえれば、その商品やサービスがうまくいきそうなのかどうなのか、その辺の情報を集めることができる。

 

大企業のマーケティング・リサーチでは、ターゲット顧客の階層にサンプルを提供したり、アンケートに答えてもらう形で、こういう情報を集める。

 

たとえば新しく出すお菓子や、メイク道具などを、女子高生や女子大生に使ってもらい、感想などを聞く。

 

こういうリサーチの方法が行われているって言うことは、マスコミなどの報道でもけっこうよく知られている。

 

この場合、リサーチする相手はお金を払って集めることになるし、その結果の分析も、リサーチ会社に頼むことになる。

 

最近は、ネット上でアンケートを採ると言うこともよくあって、楽天市場などからも毎月のように何らかのアンケートがメールで来るね。

 

こういう場合は、何らかのポイントと引き替えにアンケートを答えるという形になるので、そのポイント分のコストも必要になってくる。

 

他社製品からの乗り換えを狙う場合、ユーザーでない人にアンケートを採るわけだから、どうしてもお金がかかると言うことになる。

 

しかし、すでにユーザーとなっている人からアンケートの回答をもらうのは、さほど難しくない。

 

創業期の「牛角」が、300円の割引と引き替えに不満点を教えてもらっていたという話は有名だが、そういう風に「割引」や「おまけ」程度で情報を集めることができる。

 

これはかなり安上がりで、確実なリサーチ方法だ。

 

NEXT:顧客のことは顧客に聴け

広告


Twitter
Facebook
LINE
はてな
ポケット