老人・女性・少数民族を狙え!
ゲリラマーケティングの本によると、21世紀の有望マーケットは、老人・女性・少数民族だという。
社会が高齢化しているのは、アメリカより日本の方が先だから、これは日本にも言えることだろう。
それから女性の社会進出もアメリカ並みになって来つつあるので、これも日本に適用・援用出来る。
少数民族というのは、アメリカで言えばアジア人やスペイン系(メキシコ人など)ということになるが、日本の場合は、朝鮮半島の人や日系ブラジル人、中国人ということになるかも知れない。
あるいは秋葉原のオタクのような欧米から来るマニアとか。
これは今まで手薄だったマーケットであり、役に立つ商品やサービスを提供すれば、成功につながる確率の高いマーケットだ。
拡大しつつあるマーケットであり、楽にモノやサービスを売ることができるマーケットだと言うことになる。
女性の変化に着目せよ
アメリカでは、新しいビジネスの半分以上が女性の手によって起こされているという。
これは90年代の話であるが、成功率も男性より高いという。
そのため、働く女性の数は、彼女らの母親や祖母のころよりはるかに増え、生活の仕方もかなり異なっている。
野球やバスケット、フットボールの中継を見ている人のうち4割は女性であり、その数は増加傾向にある。
そして商品やサービスを購入するかどうかも、女性の決定権が増している。
夫婦で何かを購入する際、女性が決める割合は8割前後と言うから、消費の決定権は女性にあるという。
これは日本でも、おそらく同様だろうね。
また女性以外にも、少数民族のようなグループもある。
アメリカには、一千万人以上のアジア系住人がおり、3億人の人口からみるとたった0.3%であるが、購買力があり、20兆円規模のマーケットだ。
日本では、夫婦と子供二人という標準家庭とは違った独身者のマーケットや、いわゆる「おひとりさま」のマーケット、子育ての終わった夫婦二人だけのマーケットなど、標準家庭とは価値観の異なった動きをするマーケットがある。
こういうマーケットを一つでも多く捉えることができたなら、自社の商品やサービスが、どののマーケットにどういう位置づけられるか見えてくるに違いない。
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