ノベルティ・マーケティングの欠点
ノベルティ・マーケティングとは、無料のグッズなどを配布して行うマーケティングのことだ。
たとえば名入りカレンダー、企業の名前や商品名の入ったボールペン、そのほかにも様々なノベルティグッズがマーケティングでは意外に役に立つという。
理由は簡単で、ノベルティ・グッズを配布して、それを使ってもらえれば、見込み客の手元で24時間・365日、常に自社の名前や商品をアピールさせてくれるからである。
グッズを目にする度にノベルティグッズは想起広告として機能する。
マーケティングの基本は、様々なチャンネルを通して、見込み客に25回以上自社の名前や商品名が目に入るように図ることだ。
なので自社のノベルティグッズを、お客さんの手元に置いてもらうことができれば、それは簡単に達成されることになる。
ただ、そういう効果が期待できるのは、お客さんの目に付くところに置いてもらったり、使ってもらえればと言う話だ。
配ったあとから捨てられたり、使われずにどこかにしまわれてしまうと、想起広告として機能しなくなるわけなので、ここがノベルティ・マーケティングの難しいところだろう。
無料サンプルの効果
ノベルティ・マーケティングの利点は、ノベルティ・グッズを使ってもらえれば、自社の企業名や商品名をずっと家庭やオフィスで宣伝し続けてくれると言うところである。
しかしそれは逆に、ノベルティ・グッズが、すぐに捨てられたり、使われなかったりするようであれば、全く役に立たないと言うことでもある。
ノベルティ・グッズというのは、大量に発注すれば一つ一つの単価は安く抑えられるが、それでもかなりの出費になってしまうので、使ってもらえないノベルティは、非常にもったいない。
一本100円のボールペンでも千個作れば10万円だし、350円のカレンダーなら300本でも10万円だから、ちょっとしたチラシや折り込み一回分の費用になる。
チラシで十分に集客ができるのであれば、ノベルティを作るよりチラシの方が良いという判断もできるかも知れない。
となると、ノベルティの代わりに何か使えないかと言うことになるが、そこで使われるのが、無料サンプルや無料サービスである。
世の中には「無料」という言葉に非常に弱い人も多いようで、普段はチラシなど一つも受け取らないような人でも、無料サービスや無料サンプルを配布すると、向こうから寄ってきてくれるという。
無料サンプルや無料サービスというのは、普段販売しているモノをサンプルとして提供すればよいので、わざわざノベルティ・グッズなどを用意しなくても良いところが利点だ。
通常に販売している商品に、サンプルであるという表示と、セールス用のパンフレットをつけて配布する。
それだけで立派にノベルティ・マーケティングの代用になる。
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