年次報告書を作ろう
ゲリラマーケティングのテキストによると、PR活動の中で重要なのは、アニュアルレポートだという。
アニュアルレポートというのは、株式を上場している企業などが、1年間の企業活動を報告する年次報告書のことだ。
株式を公開している株式会社では、株主や投資家や取引先に向けて、毎年毎年、現在の株式会社の状況やこれからの活動について、アニュアルレポートを作成して、理解や了解を得ると言うことをする。
私もごく少額だが株式売買をやっているので、毎年保有株企業から年次報告書が届くが、財務状況の概略や、取締役の保有株数など、結構興味深いことが載っていたりする。
たとえばある自動車企業の社長は創業者一族だが、保有株の配当だけで年間100万円以上受け取っているとか、あるネット関連企業は、たくさんの事業や子会社を持っているが、何年かごとに主力の事業が変わってきているかとか。
小さなお店や企業では、株式公開企業のように決まった期限にアニュアルレポートを作成したり公開したりする義務はないが、一年間の活動をまとめて報告書の形で顧客や見込み客、そしてマスコミなどに送付するとよい。
自分のお店や企業がどういうものか、見てもらうことができるはずだ。
アニュアルレポートには、仕事の様子を必ず載せろ
株式を公開している企業では、アニュアルレポートは必須である。
財務諸表(収入と支出・保有財産等の概略)やここ数年の事業の報告などなど。
証券取引所に提出する年次報告書の場合は、海外の投資家にも事業活動が分かるように、フォーマットが決まっているようだ。
しかし小さなお店や企業のアニュアルレポートでは、ウソや誹謗中傷・エログロ・ナンセンスでなければ何を載せてもいいだろう。
たとえばインターネット広告事業で、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのサイバーエージェント社の2010年のビジネス・リポートを見てみると、オフィスでスタッフが働いている写真が非常にたくさん載っていたりする。
モバイル端末用のアプリの表示を確かめているような様子や、ブレード型サーバーを管理しているような様子。
アメーバピグというアバターを作っているところや、くす玉らしきモノがたくさんつるしてあったり、壁にアニメが描かれていたりする部屋の様子など。
また営業部の締め会の様子の画像を見ると、百人以上の部員がいて、ネクタイをしている社員もいるし、胸をはだけているような社員もいる。
女性も結構いるし、デスクの上は意外と必要なものしか置いてないなとか、色んな事が読みとれる。
IR情報(投資家向けのPR活動)であるから、従業員がまじめに働いている様子を載せるのはもっともであるが、つまりこれが投資家の安心感につながるってことだろう。
画像というのは色んな事が伝わるので、普段の仕事の様子を切り取って載せるだけでも、十分なアニュアルレポートになる。
サイバーエージェントのパンフレットでは、従業員が椅子で寝ているところも載っていて、元SEの私は「やっぱ、そうだよなあ」と思ったりする。
なにが「やっぱ、そうだよなあ」なのかはよく分からないが…NEXT:スポンサーシップ地域イベントにお金を出せ