人々は、アナタの会社などすぐ忘れる
マーケティングプランを実施し始めたら、1年間は我慢して続けないといけない。
広告は中断してはいけない。
その理由の第一は、見込み客がドンドン入れ替わるからだった。
そして第二は、「人々は、忘れやすい」ということだ。
3ヶ月連続して週一の頻度で広告を打てば、広告の認知度は6割くらいになるという。
ところがそこで広告を止めてしまうと、一ヶ月後には3割しか覚えていない。
さらに時間がたつと、2割前後しか覚えていない。
広告を打っている間は、見ている人は覚えているが広告を見なくなって6週間もすると、8割近くの人が忘れてしまうのだという。
そしてその間に、競合他社が広告を打ち続けていると、お客さんはそちらにお金を払うと言うことになる。
自社で商品やサービスを売っていると言うことをずっと知らせておかないと、広告を止めた途端、お客さんは、別の会社にお金を払うということになる。
他社が広告を止めないのに、自社が広告を止めるのは、そう言ったことで大きな損失を生みかねない。
これがつまり、マーケティングプランを中断してはいけない三つ目の理由と言うことになる。
自社のアイデンティティを確立しモラルを保つ
マーケティングプランを中断してはいけない理由のその4と5と6は、「アイデンティティ(=信頼)が薄れる」「存在が薄れる」「古い顧客をつなぎ止める」とある。
この辺まで来ると、どうもむりやり10こ理由を作った感じで、理由を水増ししている感じがするね。
理由(2)とほとんど意味は同じってコトだろう。
7つ目の理由は、「従業員のモラルや志気を高めることができる」と言うことだという。
広告を出している間は、その広告の内容に関する問い合わせが来る。
お客さんはその広告を見て来店したり、電話してくる。
従業員は、それに対応し、広告にウソがないように振る舞う。
言ってみれば、広告の内容が従業員の行動を規定し、それによってモラルが保たれるという仕組みだ。
まあもちろん、自社の広告すら見ない従業員もいるし、ひどい組織では、支店の責任者もそう言う状態だったりするが。
マーケティング活動を続けなくてはいけない理由・まとめ
理由の8は、理由3と同様で、競合他社が広告を止めた時に差が出る。
理由の9は、マーケティングを実行している間は、少なくとも顧客がくる。
理由の10は、途中で止めると、また最初からやり直しになり、そこまでに投じたコストがムダになるというもの。
理由の10は経済学で言う「サンクコスト」(続行・中断でも、どちらにしても支払わねばならない費用)だから本当は理由にも何にもなっていないんだけどね。
まとめると、(1)人々は、ずっとそこに住んでいて毎日同じ生活を続けるわけではないので、常に露出し続けないといけない。
(2)人々は、アナタのお店のことなんかすぐに忘れるから、マーケティング活動は、ずっとは続けないといけない。
(3)マーケティング活動は、自社のアイデンティティを強化し、従業員のモラルを維持するためにも必要なものである。
(4)競合他社がマーケティング活動を止めれば自社に有利になるし、自社が辞めれば他社に有利になるので、止めてはいけない。
ということになるか。
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